TAMRON高倍率レンズの最適な撮影設定は?
D4s / 200mm / ss:1/1250 / F:9 / iso:500 / -1/3EV
何度か本ブログでも言及している「TAMRON 28-300mm」。
購入してから4ヶ月ほど経ってやっと使いこなせてきた気がします。今回は「TAMRON 28-300mm」を使う際の、最適だと感じた撮影設定をご紹介します。
最適な設定での作例
D4s / 155mm / ss:1/1250 / F:9 / iso:500 / -1/3EV
ザ・ヴィランズ・ワールドのミッキー3.5番ポジでの撮影イメージです。この瞬間は特にミッキーが静止していたわけでもありません。
個人的には画質の劣化も感じず、ピンの甘さも感じません。
下記から個人的に感じた最適解をご紹介します。
ボディはフルサイズを使うと能力を最大限発揮できる。
D4s / 165mm / ss:1/640 / F:5.1 / iso:1000 / 1/3EV
ショーレストラン「レインボールアウ」にて撮影。
画質の劣化しがちなこのレンズですが、劣化を全く感じない。良い。
このレンズを生かすなら、APS-C機よりもFX機で使うのがいいですね。
絞りはF9が一番画質が良く感じる。
F値は9あたりまで絞ることをお勧めします。
焦点距離の変更頻度が高い場面では、焦点距離が変わる毎にF値が動くと撮影する絵に画質の差が生まれてしまいます。
このレンズは特に解放F値の幅が広いので、画質を安定させてるためにもF値をマニュアル設定で9に固定します。それにより、このレンズの撮影しづらさをカバーすることもできます。
もともと明るいレンズではないので、絞るのを躊躇するのもわかります。しかし、絞らずに使うと本当に画質が悪い。
焦点距離が短い場合でも3段階は絞る方が良いでしょう。
焦点距離はどこまでが使えるレベルなのか
次にこのレンズの最大の魅力である、「幅白い焦点距離」について言及してみます。APS-C機だと450mmまで寄れるようになるレンズなのですが、使えるレベルなのでしょうか?
300mm以上まで伸ばすと画質も下がり、ピンも甘くなる。
D4s / 300mm / ss:1/640 / F:6.3 / iso:500 / -1/3EV
最大望遠距離で撮影。フルサイズに装着した場合でも、画質が低下します。また画像全体がボヤけた絵になってしまいます。ピンも甘くなるように感じます。
APS-C機で450mmまで寄れることは強みじゃない。
Nikon D5300 / ss:1/1250 / 焦点距離:450mm / 絞り値: 5.3 / ISO:500
APS-C機の場合には450mmまでは寄れるようになりますが、絞らないと正直使えたものではありません。画質の劣化とピン甘感を非常に感じる仕上がりになってしまいます。
200mm以下の焦点距離は使える
D5300 / 117mm / ss:1/2500 / F:6.3 / iso:500 / +1/3EV
ここからは「ミニーのトロピカルスプラッシュ」で撮影した写真でご紹介。
この写真はAPS-C機にタムロン28-300mmを装着して撮影。上記で言及した通り、勿論フルサイズ機で使うことがオススメですが、200mm以下の焦点距離で使用する場合なら絞らなくても問題は無いかも。
被写体が近ければ近いほどよく撮れる。
D5300 / 82mm / ss:1/1250 / F:6/3 / iso:500 / +1/3EV
この写真もAPS-C機にタムロン28-300mmを装着して撮影。
被写体との距離が近い場合は、「絞らずとも良いのでは?」と思えるくらい解像度が高い状態で撮影が可能です。
少しでも被写体との距離が遠くなる場合は、絞った方が良い絵が撮れる確率は高くなります。
総評:このレンズは絞ることが前提条件。
ここまで読んでもらえればご理解いただけると思いますが、このレンズの望遠側に期待してはいけません。そして必ず絞らなければいけません。
個人的な評価が高かった広角〜標準の焦点距離側。良い絵も撮れると感じています。あれ?でもそれならこのレンズじゃなくて良くね???って僕はこの記事を書いていて思いました。笑
そして最終的に辿り着いたこのレンズの魅力は下記の3つ。
- 焦点距離が幅広い。
- 軽い。
- フルサイズでもAPS-C機でも使える、
幅広い焦点距離をカバーできる便利レンズが欲しいなら、購入するのはアリです。どんなシチュエーションにも対応できます。
撮影する絵に高い品質を求めるのであれば、望遠レンズと標準レンズと広角レンズをそれぞれ買いましょう。
まとめ
適切な設定は
- ボディはフルサイズを使用
- F値は2〜3段階絞る。
個人的にはF9まで絞るのがベスト。 - 焦点距離は200mm以下で使用するのがベスト。
- なるべく被写体とは距離を縮めましょう。
ご参考までにどうぞ。